「個性」は人との違いを武器にした時に生まれる。
将来、生きていくために必要なこと。
使い古された言葉だけれど、「個性」だ。
学校では個性なんて育たない。むしろ、個性なんてなくなっていく。
なぜなら、個性とは「他人との違い」だから。
かといって、それは才能と言った、あるかどうかもよく分からないシロモノじゃない。
個性は「分かりやすい他人との違い」でないといけない
以前、インド在住のお母さんと話をした。
旦那さんも日本人なので、小学生の息子も日本人。でもインド在住だから、当然子どもの通っている学校はインドの学校になる。
「インドの学校に通っている」
これは他の同年代の日本人の子どもとは、大きく違う点だ。
そして、この違いを武器として使い始めた時、彼は「強い個性」を持ったスーパー小学生となる。
例えば、インドの学校模様を日本向けにSNSなどで発信したら、それを見たいと思う読者はたくさんいるはずだ。少なくとも、そこらへんの学生が書くブログなんかより何十倍も興味をそそる。
それは彼自身の才能とは関係ない。「インドの学校に通っている」。ただそれだけの「違い」がおもしろいのだ。
でも、ただそれだけのことが、人生を左右する。
その時はお母さんに「インドでの子どもの生活を普通にブログに上げてください」と勧めた。やがては息子自身にブログの続きを書かせて欲しい。塾やピアノに通わせるよりも何倍も将来の役に立つ。
個性とは「他人との違い」
そして個性を発揮するとは「その違いを使って何かの役に立つこと」。
十代の君たちのほとんどは、きっと個性を持っていないだろう。
個性という剣を作るには、自分という巨大な山に穴を掘り、加工できそうな鉱石を探さなければならない。
それは学校では学べない。自分で探すしかない。
何が好きで、何が得意で、自分はできるけれど周りにできる人が少ないことは何か。
まずは「100人に1人」の存在になることからはじめよう
とあるゲームのユーザー数が一万人なら、ランキング100位以内を目指してみる。
小説が好きなら小説を書けばいい、今どきプロでも売れないジャンルの小説を書いている人間なんて100人に1人だ。
もしくはyoutubeで動画をアップする。内容なんて何でもいい。面白くなくてもいい。週何回かアップするのを一年続けられれば、それで間違いなく100人に1人の存在になれる。
「インドの学校に通っている」なんてレアな個性なんてなくても、今挙げた100人に1人の武器を二つ作ればいい。これだけで「100×100=10000人に一人の人間」だ。
現実的に稼ぐために、100万人(100×100×100)に一人の存在となる方法 | 小さな組織の未来学
数学ができるやつなんてごまんといるし、苦手なやつもごまんといる。
ならば、みんなが勉強している間に、自分はせっせに自分の得意科目を伸ばす。もちろん、英語や社会ではない。けん玉でも、靴のコレクションでも何でもいい。
将来、本当に自分の思い通りの大人になるのはそんな、自分の個性を磨いたやつらなのだ。